【自主創造プロジェクト】
食で貢献、TFT活動

生物資源科学部Highers☆、文理学部Salamat A

取り組み・活動
2020年05月18日

生物資源科学部食品ビジネス学科の学生たちが、「食を通した社会貢献」を目指して学術研究グループ「Highers☆」を設立したのは2011年。高齢者や貧困・家庭環境からくる児童の孤食問題を解決するためのコミュニティー・レストラン立ち上げに、手作りトマトスープなどのレトルト食品作りと並行して取り組んでいる3本柱の一つが、TFT活動だった。

TFT――「2人の食卓」を意味するテーブル・フォー・ツーの頭文字からとった活動は、肥満や生活習慣病を改善するためのメニューを先進国で販売し、飢餓等の貧困に苦しむ子どもたちを救うために始めたもので、日本のNPO法人が2007年に提唱。現在は企業や大学、病院の食堂のほか、カフェ、コンビニなど全国200団体以上が参加し、海外にも広がっている社会貢献運動だ。

自作メニューを販売する代表の井上さん(左)ら

自作メニューを販売する代表の井上さん(左)ら

「Highers☆」は発足した翌年からこれに取り組んでおり、毎月2回、学食のキッチンを借りて、自分たちで考案したメニューの販売に乗り出している。

この7月に用意したのは、「夏野菜たっぷりカラフルキーマカレー丼」。彩り豊かに夏野菜を配し、栄養バランスのとれた食事で、暑い夏を乗り越えようというのである。

そんな仲間たちが「日大生のやってみたいを実現するプロジェクト」への応募を決めたのは、TFT活動をさらに普及させる狙いからである。

学生課の仲介で、同じような国際ボランティア活動を展開する文理学部の「Salamat A」とコンビを結成。決め手となったのは、タガログ語で「ありがとう!」を意味するサラマッートゥから分かるように、実際にフィリピンに出かけ、現地の子どもたちへの教育支援を地道に継続している点を評価したからだ。

その後、両学部の学園祭に出店し、フィリピンの〝おふくろの味〟大学イモを2度揚げして砂糖をまぶしたオヤツ「カモテ・キュー」や焼きイモを販売するとともに、それぞれの活動模様を紹介した。

日大鶴ヶ丘の高校生も参加

もう一つ、学食でのTFTメニューも進行中だ。実は生物資源科学部の併設校である日本大学鶴ヶ丘高(東京都杉並区)の料理部と連携し、同校でも2年前からTFTメニュー作りに着手している。

さらに学生課の呼び掛けで、TFTメニューの採用は、国際関係学部や松戸歯学部、経済学部、三軒茶屋キャンパス、工学部に隣接する日本大学東北高校(福島県郡山市)まで広がってきた。

具体的なメニュー作りはこれからだが、「これまでの蓄積もあり、先方に合わせてメニューを提供できる」と代表の井上瑠菜さん(生物資源科)は自信満々だ。

TFTメニューを手掛けて以来、この7年間で提供した食事は、合計5,255食。月ごとのアンケート調査も実施してリサーチを重ねており、実績は十分だ。向上心を意味する「Highers☆」だが、さらなる高みを目指して、「活動の輪をさらに広げていきたい」と意気盛んである。