学生が発行する「日大新聞」が創刊100周年
記念のパネル・ポスター展を開催

取り組み・活動
2021年10月15日

本学の学生たちが取材、編集、発行する「日本大学新聞」が今年10月15日に創刊100周年を迎えた。

日大新聞創刊号 大正10年10月15日発行

日大新聞創刊号 大正10年10月15日発行

同紙が創刊したのは大正10(1921)年。大正7年に第一次世界大戦が終わり、世界にはデモクラシーによる社会を実現する機運が高まりつつあった。また大正9年には「大学令」が公布され、私立大学も帝国大学と同様に制度上でも大学として認可されることとなった。本学の社会学科及び専門部社会科も、本学が大学令による認可を受けると同時に設置され、選択科目で「新聞学」が開講された。

そんな背景のなか、同紙は発行された。創刊号には、
「航海に羅針盤を要し、天体の観測に望遠鏡を要する如くに、現今の社会に新聞紙の必要不可欠のものたるは議論に非ずして事実である」と掲げられている。発行当初は「日大新聞」と称し、大正13年9月から「日本大学新聞」と改称して現在に至っている。

その後、第二次世界大戦や戦後の大学紛争などによって休刊した時期はあったものの、本学の歴史とともに歩んできた「日大新聞」。近年は新型コロナウイルス感染症の対策を講じながら、3年生以下19人の編集部員が毎月の発行を続けている。

日本大学会館での展示

日本大学会館での特別展示(過去の資料も)

今回、創刊100周年を記念し、日本大学新聞社主催(協力 企画広報部広報課)の展示では、創刊号から現在に至る歴史を「日本大学新聞の創刊」「関東大震災と復興」「広告にみるカフェー文化」「戦時下の日本大学」「敗戦からの再起」「国際化時代の日本大学」「新たな時代の幕開け」「新聞にみるスポーツ活動」の八つのテーマに分け、同紙掲載の記事や社会状況を参照しながら解説している。

展示場所は日本大学会館(本部)のほか、各学部図書館やエントランス、病院等となっており、感染症対策のため展示場所への入場が制限されている場合がある。すでに始まっている会場もあり、各展示の多くは12月末まで継続される。

「学生記者が記録した紙面を通して、それぞれの時代の『日大新聞』と当時の日大生のキャンパスライフや活躍をご覧ください」(展示あいさつより)