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 日本大学は創立以来,法曹界に多くの人材を輩出してきました。
 その日本大学出身の法曹関係者により結成されているのが,「日本大学法曹会」です。
 現在,約500名の会員が,裁判官,検察官,弁護士等として,法曹界で活躍しています。
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日本大学法曹会長挨拶
篠崎 芳明 先生
 
◆心意気を伝えたい
― 日大法曹会会長として,日本大学法科大学院に入学してくる学生に伝えたいことは?
 
 学生によく言うことがあります。
 日本というかけがえのない国を良くしていくにはどうすればよいか。より良い法律・制度を作らなければなりません。しかし,法律を創設することは簡単ではないし,そもそも後追いになります。ところが,弁護士はなんと法律を創造できるのです。判例法という形で法律を作ることができます。
 自らが関与した判例を通して,我々の子や孫の世代のために国をあるべき理想の方向に変えていくことができれば,まさに社会と市民に貢献することであり,法曹の一人としてこれ以上の喜びはありません。これこそ弁護士の心意気だと誇りをもつこともできます。「天職」として生き甲斐を感じることもできるのです。
 私自身いくつかの新判例をとり,判例百選に掲載されているものもあります。先輩法曹の一人として後輩である法科大学院生に語り,伝えたいのは,こういう法曹としての心意気であり,誇りなのです。
 高い所得を求めて弁護士を志した人は,少ない所得に失望し,やがては弁護士として失敗するでしょう。一方,社会や弱者のためにいい仕事をしようと志して弁護士になった人は,生き甲斐をもって一生を送れますし,自然に所得も増えてくるでしょう。
 この方程式を間違えてはいけません。
 
― 新司法試験を目指して頑張る学生に一言。
 
 日大出身者,特に法曹である私たちOBは,日大出身というだけで,理屈抜きに仲良くなるところがあります。相互に連携し信頼関係も深いものです。
 私も,若い頃日大法曹会の先輩に多くの場面でお引き立てを頂きました。
 私は,この伝統は新制度のもとでもぜひ継承していってほしいと願っています。
 日大以外の大学出身者でもひとたび日大という名を冠した法科大学院に入学してくれた以上は全員我々の後輩です。我々日大法曹会は,「Team 日大」という気持ちで,一丸となって後輩である法科大学院生を支援していきたいと思っています。
 学生諸君に以下のエールを贈ります。
 難関試験を突破するには,まずは「絶対に合格する」という強い気持ちを持たなければなりません。合格のために自分には何が不足しているのかを自分で探し出し,これを克服することが必要です。法的知識が不足している者はひたすら教科書を読む,わからないところは謙虚に教員や友人・先輩に教えを請う。納得できるまで議論する。ひとたび理解すれば自信になります。この積み重ねが必要なのです。努力と工夫なくして合格することはありえません。
 私が受験生の頃先輩から頂いた「苦しさに耐え得た者だけが最後の栄冠を勝ち取ることができる」との言葉をあらためて皆さんに贈ります。
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