生物資源科公開講座「都市生活と緑の楽しみ」


「歴史に見る緑のデザイン」のテーマで講演する吉田博宣教授平成16年度の生物資源科学部と藤沢市教育委員会共催の春季市民講座が、5月29日から7月3日までの毎週土曜日に今回は「都市の生活と緑の楽しみ」の統一テーマで開かれている。初日は主催者の開会あいさつの後、同学部・吉田博宣教授が「庭園から公園へ―歴史に見る緑のデザイン」の題でスライド映像などを交えながら講演した。
 吉田教授はまず「その昔の『庭』は家に接した平らな土地で仕事場など。『園』は植物を育てる生産的な囲まれた土地。『苑』は動物を放し飼いにする広い土地で、現代では野生の森林をさしていた。庭園づくりは紀元前1500年ごろの古代エジプトですでに行われていた」と、「緑の空間づくり」の歴史の流れを概観した。
 また「わが国でも、飛鳥時代から東アジア文化の影響を受けた池を中心とする庭園づくりが行われ、それを日本化して、自然の風景を理想とした庭園がつくられるようになった。近代になると、ヨーロッパでは都市の形成とともに環境の悪化を防ぐ公園や緑地づくりが行われ、現在もさまざまな形で続けられている」と、述べた。
 さらに「緑は時代を越えて楽園のイメージを与えてくれる。私たちは古代から身近なところで、庭園や緑の恵みを享受するためのさまざまな工夫をしており、現代はいろいろな知恵を持ち寄って取り組む必要があるのではないか」と結んだ。

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