法と文理に近代図書館完成


 法学部と文理学部の新しい図書館が9月末に相次いで完成,27日に法学部,29日に文理学部で竣工式・竣工祝賀会がそれぞれ行われた。ともに従来の大学図書館というイメージを一新,情報発信基地としてのコンピューターシステムやホール,個室などを備えた多機能システムにあふれた施設だ。自然採光に配慮した近代図書館の姿は―。

法学部
メディア教室も併設
貴重書は“金庫”で保管

総ガラス張りの明るい法学部図書館 法学部本館前の千代田区西神田2丁目に誕生した同学部の新しい図書館の外観は総ガラス張り。本館南側入り口の真ん前に建っているので,本館入り口の階段に立って図書館を見上げると自分の姿が図書館のガラスの壁に映る。
 1階入り口から入ったエントランスロビーの右手に受け付けカンター,左手には雑誌などが棚に並ぶブラウジングコーナーがある。2階はメディア教育コーナーになっており,パソコン端末がずらり。3〜6階は図書閲覧室。各フロアに書架と閲覧用のデスクが整然と並ぶ。
明るい,くつろいだ雰囲気のブラウジングコーナー 最上階の7階は東側に大学院合同演習室,西側にマルチメディア総合教室が展開する。大学院合同演習室の北側には教員用の個人閲覧ブース(個室)6室も備えられているほか,情報実習室,演習室がある。東,北,西側の屋外部分は鉢植えが並ぶテラスになっており,外気に触れることができる“息抜きの場”だ。
 パソコンがずらりと並ぶ2階のメディア教育コーナー1階から7階まではエレベーターでも移動できるが,中央の吹き抜け部分にある階段を利用することも可能だ。吹き抜け部天井の採光ガラスは,常に太陽を追いかけるように設計されているので,曇天の時以外は太陽光が吹き抜け部分を通して一階まで届く仕掛けになってい「戦争と平和の法」のラテン語原著る。各階の階段わきには休息のスペースとして板張りのリフレッシュコーナーも設けられている。
 地下1階は電動式の書架が並ぶ閉架書庫と貴重書庫。貴重書庫は重さ1トンの金庫扉2つに守られ,厳重な環境管理が施され,入室には専用の履物が必要。この書庫には1625年にパ貴重本の「萬国公法」リで刊行されたラテン語原著初版本「戦争と平和の法」も保管されている。

 【プロフィル】着工平成14年4月。建築面積1271平方b。延べ床面積1万153平方b。地下2階 地上7階建て。鉄骨鉄筋コンクリート造り。座席数901。収容冊数59万6512冊。


文理学部


博物館など多機能型
閉館後利用できる学習室

ホールの機能も有する文理学部図書館 正門を入って左側にある研究棟東側に隣接した文理学部図書館。本来の図書館機能はもちろん,博物館機能と情報発進基地としての機能をも持ち合わせた多機能図書館だ。
 1階にはブラウジングコーナーと,さまざまな展覧会・展示会の開催が可能な展示ホール。同ホールは学部の学芸員課程室と連動した博物館相当施設だ。このほかにVHS,DVDなど多様なメディアに収められたオーディオビジュアル資料を閲覧できるマルチメディアスペースが展開する。2階は閲覧室のほかに1人ひとりが閉館後でも自由に学習できるラーニングスクウェア(130席)。この一角に座席が4つずつのラーニングルーム(小部屋)7室も設けられている。
中央部は吹き抜け。2階から1階を望む3階には,だ円形のオーバルホール。座席は162席で,各席に情報コンセントと電源,正面に300インチのワイドスクリーンが備えられ,映像資料やコンピューターによる学会などに最適のスペースだ。1〜3階までの中央部分は吹き抜けになっている。
「枕草子・天正本」(写本)の1部地下の1,2階は書庫を備えたスペース。大きく分けて書庫A,同B,同Cと研究者閲覧室,貴重書庫がある。
Aゾーンは5段式の固定書架と壁面の大型本専用の2段式書架に和洋図書。Bゾーンは電動式の書架と固定書架に和洋雑誌。Cゾーンも電動式書架と壁面固定書架。研究者閲覧室は客員教授,海外からの訪問研究者,研究者専用の空間で調査・研究には最適。
 貴重書庫には国の重要美術品に指定された「枕草子・天正本」(写本3冊)など貴重書が納められている。

 書架に隣接したランプ照明の閲覧室 大型スクリーンや各席に情報コンセントなどを備えたオーバルホール

【プロフィル】着工平成13年11月。建築面積3309平方b。延べ床面積1万2340平方b。地下2階,地上3階建て。鉄骨鉄筋コンクリート造り。座席数1618。収容冊数78万5401冊。



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