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介護文学にみる老いの姿

 「いま読んでおきたい介護の本50冊」など介護に関する著作も多い著者が介護を主題とした文学作品十五点を紹介し、解説を加えている。純文学からミステリー、手記など幅広い領域で扱われており、また徳川幕府の編纂による『孝義録』などもあったというから、介護は人類にとって普遍の問題なのだ。
 介護小説の原点といえば、有吉佐和子の『恍惚の人』だろう。「純文学書き下ろし特別作品という形で出版されたのは昭和四十七年。痴呆問題や介護問題が、この著作によって初めて社会的に認知されたといってよい」と、このベストセラーについて書いている。文豪幸田露伴の二女、幸田文の『父』(昭和二十四年初刊)から佐川光晴の『家族芝居』(平成十七年初刊)まであるが、アメリカの介護書籍も一点ある。巻末に平成十七年四月から一年間の介護書籍一覧が付いている。
書籍名 介護文学にみる老いの姿
著者名 経済学部長 小梛治宣・著
月号 2007年夏季号 No.112
価格 1,429円(税別)
出版社情報 東京都文京区本郷3-15-6、朝文社