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ミレニアム・デフレ 不況の構造 経済政策はなぜ失敗するのか

経済官僚として三十五年間、政策の企画・立案と実施に携わってきた著者は、学者の論ずるマクロ経済認識およびマクロ経済政策論に常に違和感を抱き、実務家の見地から日本経済と経済政策の問題点を研究している。本書のテーマはその延長線上にある問題として、パラダイム論を日本の現実に当てはめるとどうなるのかということで、著者の提唱するパラダイム論の応用編に当たる。この観点で「骨太の方針による小泉構造改革は失敗に終わるであろう」と論じたのち、論旨を展開しているのは興味を引く。

副題の「経済政策はなぜ失敗するのか」は読者への謎かけだが、その答えは「おわりに」の項で書く一言「経済は政治だ」であり、納得できる。本書のもう一つの楽しみは十項目に及ぶコラム。経済学へのアプローチとして分かりやすい。
書籍名 ミレニアム・デフレ 不況の構造 経済政策はなぜ失敗するのか
著者名 法学部教授 飯田彬・著
月号 2005年夏季号 No.104
価格 3,400円(税別)
出版社情報 東京都千代田区神田神保町1-31-2、中央経済社