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幕末歴史散歩 東京篇

東京は幕末史のテーマパークだという。皇居(江戸城)の桜田門、坂下門など頻発したテロの現場、新撰組のふるさと、維新の元勲たちの巨大な墓碑が並ぶ霊園や寺院…。本誌「学祖ゆかりの地」「山田顕義を歩く」の著者が、東京に残る数々の幕末史跡とそれにまつわる事件、秘話などをつづる。妻や家来とともに焼き打ちにされた彰儀墜落ち武者をめぐる怪談話まで、興味深いエピソードをふんだんに織り込んでいる。

「挫折する夢たち」の章では「維新」に裏切られ散っていった人々を取り上げ、華々しい文明開化のイメージとは異なった歴史にも焦点を当てるなど、ペリー来航から西南戦争までの四半世紀に繰り広げられた事件の跡をたどりながら、波乱の幕末維新史を浮き彫りにしている。巻末に掲載した幕末維新関係者千人の墓地所在地リストは、著者が実際に訪ね、記録し続けた貴重な資料だ。
書籍名 幕末歴史散歩 東京篇
著者名 萩市特別学芸員 一坂太郎・著
月号 2005年冬季号 No.102
価格 940円(税別)
出版社情報 東京都中央区京橋2-8-7、中央公論社