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かな書家 江川吟舟―ひと筋の道―

 昭和五十八年まで四十七年間にわたり豊山高校で古典と書道の教鞭を執り、また書家として日本書道美術院理事、かな書道作家協会顧問などを務めた故江川吟舟(本名・源彌)の業績を姪の星子氏らがまとめたもの。
 第一章は吟舟の遺稿九編と「江川コレクション」と呼ばれ、吟舟が学生時代から収集した貴重な作品の概要、第二章は東京国立博物館や与野市(現さいたま市)などに寄贈した同コレクションを時代順に整理した「書道関連史 手控え帖」。
 遺稿(一)には「(恩師の)阪正臣から『王羲之は音楽でいえばバッハ。かなは平安時代初期に羲之の草書から創造した文字で、常に頭に置かなければいけない』と言われた」。王羲之や貫名菘翁などの貴重な書を収集。編者は「書は三千五百年前の中国で生まれた。吟舟の一筋の道を尋ねながら、書の深く荘厳な世界に触れることができた」と書いている。
書籍名 かな書家 江川吟舟―ひと筋の道―
著者名 江川星子・編
月号 2008年冬季号 No.114
価格
出版社情報 東京都荒川区西尾久6-1-10、江川星子、自費出版