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財政学

現代国家の機能は多面化し、構造も複雑化している。高水準の経費構造、その結果としての重い租税負担、財政赤字と公債費負担にみられる財政危機、財政の国際化現象の進展など各国とも共通の課題を抱えている。本書は、こうした状況下にある主要資本主義諸国の財政の全体像を、わが国の諸問題を中心に置きながら把握し、問題点を明らかにするとともに、その改革の方向を検討している。

4編、20章で構成され片桐教授ら10人の学者が分担執筆。第Ⅰ編では「財政と財政学」「財政学の形成と展開」「予算制度」などを基礎に財政の理論と制度を明らかにし、第Ⅱ、Ⅲ編では金融システム安定化政策、財政再建、少子高齢化と福祉財政など、わが国が直面する財政の課題と展望を考察。第Ⅳ編では米国や欧州を例に挙げて財政の国際的側面について論じている。財政の諸問題解明に大いに参考になろう。

書籍名 財政学
著者名 経済学部教授 片桐 昭泰
広島経済大学教授 吉田 義宏
明海大学教授 兼村 高文
明治大学助教授 星野 泉・編著
月号 2001年秋季号 No.89
価格 2,800円(税別)
出版社情報 東京都新宿区下落合2-5-13、税務経理協会