点字で大学 ―門戸開放を求めて半世紀―
本書は視覚障害者が一般学生とともに学び、競い、助け合いながら大学の門戸開放と学習環境の改善を求めてきた半世紀にわたる活動の記録である。
視覚障害者支援センター理事長である監修者の高橋実氏は、緑内障で幼時に全盲となり、盲学校の退学、転入学などの苦難を乗り越えて本学文学部(現文理学部)社会学科を卒業、昭和35年に毎日新聞「点字毎日」に入社。本書では著者のインタビューに答え「納得できる職業は新聞記者」のタイトルで、自らの体験を寄せている。ほかに通信教育部卒業で、大阪市立盲学校の藤野高明教諭ら各大学出身の計50人の視覚障害者が登場、それぞれがハンデを克服するまでのさまざまな思いを語っており、心打たれる記述が多い。
書籍名 | 点字で大学 ―門戸開放を求めて半世紀― |
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著者名 | 菊島和子・著 高橋実・監修 |
月号 | 2000年秋季号 No.85 |
価格 | 1,600円(税別) |
出版社情報 | 東京都杉並区上荻2-37-10、視覚障害者支援総合センター |