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連句 学びから遊びへ

本書は「考える―遊びは基本のルールから―」「読む―『鳶の羽も』歌仙読解―」「作る―短歌行『桃の日』―」の三章から成り立っていて、先行二書の「連句:理解・鑑賞・実作」「連句:そこが知りたい」と合わせ、三部作最後の書としての性格を持っている。執筆者はすべて研究の傍ら実作を続けている人であり、本書は「学び」が究極的な高い次元に達すると「遊び」との区別がなくなり、より高い極みに達するという信念のもとに編まれている。

第一章「連句を学ぶ意味」では、最近の人心の荒廃、携帯電話依存に対し、連句作者の立場からそのような人々の心理、解決策が述べられている。これから連句を始めようという方、連句を通して日本語を学びたい方、広く連句にかかわっている方にとっては、必読の書で、連句実作過程での句の選択、添削、推敲は韻文実作者にとって参考になろう。

書籍名 連句 学びから遊びへ
著者名 工学部准教授 三浦隆著・編集代表
月号 2008年夏季号 No.116
価格 2,000円(税別)
出版社情報 東京都千代田区猿楽町1-3-1、おうふう