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三条教則衍義書資料集[全二巻]

上下二巻の手堅い資料集で、資料編1058ページ、解説編約150ページの大著。三条教則とは、明治五年明治新政府が国民を教導し善導する立場の教導職に与えた三カ条の箇条項目で「敬神愛国・天理人道・皇上奉戴朝旨遵守」のこと。「要は、教導職を通して日本国民に提示された近代日本における初の国民生活上の倫理的ガイドライン」である。

本書は平成七年から約十年間、専門学会誌に資料紹介として連載したものを基礎に新たな発掘資料を加え、編者の解説を付し、明治神宮の支援を受けて一つにまとめたものである。「地方の古寺での収集解読から校訂連載解説まで十二年間の全作業すべて一人旅。読み物ではないが、日本近代の思想史、宗教思想史、教育史等の領域の論文作成に利用してもらえば」と編者は語る。人文社会系の大学図書館には必須の図書だ。

書籍名 三条教則衍義書資料集[全二巻]
著者名 医学部准教授 三宅守常・編著
月号 2007年秋季号 No.113
価格 16,000円(税別)、分売不可
出版社情報 東京都新宿区早稲田鶴巻町544-6、錦正社