なぜ女は女が嫌いなのか
女性の性的満足のために、男性は必ずしも必要ない―との衝撃的な内容で、1967年に米国で出版された『女性の性に関するハイト・リポート』の著者の訳書。原題は「女性間の誠実性のタブー」。
女性同士のさまざまな関係を、多角的な視点から論じている。母と娘、オフィスでの女性同士、レズビアン関係など。例えば「なぜ母は娘とセックスを話し合わないのか」「なぜ彼氏ができると友達でなくなるのか」「なぜ女の上司は意地悪にみえるのか」「なぜ女は相手が自分より不美人だと安心するのか」などの疑問に答えている。
日本では、改正男女機会均等法が今年4月から施行されたが、本当の男女の均等は制度もさることながら女性、男性の意識の改革が前提となる。本書に述べられている女性同士の関係は、男女を問わずこうした意識改革に大いに役立つに違いない。
書籍名 | なぜ女は女が嫌いなのか |
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著者名 | シェア・ハイト・著 日本大学国際関係学部教授 石渡利康・訳 |
月号 | 1999年秋季号 No.81 |
価格 | 1,700円(税別) |
出版社情報 | 東京都千代田区神田神保町3―6―5、祥伝社 |