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や行

租税条約の論点

最近の国際税務を取り巻く環境は、経済の国際化と一言で表現できる状態ではなく、経済の国際化の加速度的拡大を背景とした、移転価格、金融派生商品のグローバル・トレーディングなどの税務の問題、コンピュータの普及による新たな通信手段を用いた取引形態の出現などにより、既存の国際税務の原則または概念にこれらの状況を当てはめるのか、あるいは、新しい国際税務の原理原則が必要であるのかという問題が山積している状態といえよう。

本書では、このような現状認識を基盤として、租税条約における論点と思われる項目について検討を行うことを目的としており、租税条約の基礎構造◇租税条約における各種所得の問題◇二重課税の調整◇トリティーショッピング対策◇新金融取引と租税条約-と大きく五項目に分類されている。租税条約に関する研究をまとめた二冊目の単行本である。

書籍名 租税条約の論点
著者名 商学部助教授 矢内 一好・著
月号 1997年夏季号 No.72
価格 4,830円
出版社情報 東京都千代田区神田神保町1-31-2、中央経済社