現代の食生活 ―主婦5827人に聞く姿―
本書は、生物資源科学部食生活経済論研究室が一九八六年から九九年までの十三年間、全国で実施した「食生活と食品の購買等に関する調査」のデータをもとに、現代の食生活像を踏まえて二十一世紀の食生活像を展望している。
調査は(1)食の洋風化、多国籍化と日本的食文化の保持程度(2)孤食・個食の実態(3)家庭での調理の現状―など大きく分けて六課題を設定、青森、山形、神奈川、富山、長崎など九県で主婦を対象に学生らがアンケート調査し、五千八百二十七人から回答を得た。
そのままでは表面的な現状認識にとどまってしまうので、現在の食生活像を明らかにするため、食生活研究の専門家ら八人でワークショップを開いてデータを分析、その記録も盛り込んでいる。朝食もご飯が主流だったりするなど、日本的食文化がいまなお堅持されている実態が浮き彫りにされている。
書籍名 | 現代の食生活 ―主婦5827人に聞く姿― |
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著者名 | 生物資源科学部助教授 安村 碩之 女子栄養大学講師 日暮 晃一・編著 |
月号 | 2001年冬季号 No.86 |
価格 | 1,300円(税別) |
出版社情報 | 東京都目黒区下目黒3-6-1、学文社 |