令和6年能登半島地震で被害を受けた皆さまへ

TOP

や行

「若いドイツ」とハイネの世界 「青年ドイツ派」研究序説

「青年ドイツ派」ないし「若いドイツ」とは、ドイツ文学史の中で1830年以降の一時期に現われた革命的文学の一つの作家集団に対する総称である。

その代表的人物としてハイネ、グッコー、ラウベ、ムント、ヴィーンバルクらが挙げられている。彼らは、フランスの七月革命の影響を受けたが、グループとして一緒に活動したという事実も、グループとしての綱領的なものなどないのに「革命的である」とのレッテルを張られ、いまだにドイツ文学史の中に鎮座したままだという。

本書は、彼らの文学、思想、社会などの分野における当時の活動の軌跡を考察。それによりハイネ研究者の著者は、この作家たちに投げ掛けられたままであった誤解を解くと同時に男女平等の権利、言葉による女性への蔑視、いわゆるセクハラ問題など彼らが現代に当てた諸課題を英知をもって解決してほしいと願う。

書籍名 「若いドイツ」とハイネの世界 「青年ドイツ派」研究序説
著者名 薬学部助教授 山崎 良介・著
月号 2001年冬季号 No.86
価格 3,000円(税別)
出版社情報 東京都文京区目白台2-13-2、近代文芸社