現代財政の構造と理論
経済のグローバル化、ボーダレス化が急速に進展しつつある中で、経済社会の構造が大きく変化している。一方、わが国の財政は主要先進国中最悪の危機的状況に陥っている。構造的な赤字体質は、財政の硬直化に加え国民の負担を重くし、大量の公債発行による負担の先送りを通じ世代間の不公平を招いている。
本書は、現代財政がどんな構造を持ち、どんな理論で構築され、どのような現状にあるかを明らかにしている。11章から成り、例えば第六章の「所得税(1)」では、所得税の意義・基本的仕組み、所得の意義、控除制度、第10章の「公債の理論」では、公債の効果・問題点、国債の種類など財政学の基本的な概念が分かりやすく説明されている。
財政学の基本を学ぼうとする学生を念頭に置いて書いたというが、一般人でも抵抗なく読める。
書籍名 | 現代財政の構造と理論 |
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著者名 | 日本大学短期大学部教授 吉田克己・著 |
月号 | 1999年夏季号 No.80 |
価格 | 2,700円(税別) |
出版社情報 | 東京都千代田区三崎町2-2-13、八千代出版 |