活動報告

2008年度報告書

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数値データについて以下報告書より抜粋

日本大学女性研究者・女子学生の数値データについて

 平成20年度日本大学女性研究者数等のデータを、以前のデータと比較した。
 まず専任教員全体の女性比率は、平成20年度は13.9%と、19年度12.6%および8年度以前の10%程度と比べ、大きく増加している。教員組織の改組(職名変更)等の影響があると考えられるが、平成18年度より振興調整費女性研究者支援モデル育成事業に応募を開始し、学内にこの事業や男女共同参画の取組の紹介が行われたことも、比率向上に影響している可能性がある(図1)。
 比率では平成18年から20年の増加分は3.7%であるが、総教員数が多いので、専任女性教員人数で見ると平成20年は、18年から122名 17年から128名の増員となっている(図2)。これは大規模大学である日本大学ならではの増加数である。男性教員の数はほぼ横ばいなので、女性教員のみが増加している事がわかる(図3)。ただし、職位で見ると、女性教授・准教授の増加はまだわずかであり、助手の増加が目立って多い(図4)。助教も増えているが、男性助教の増加の方が大きい。しかし、全体としては専任女性教員の着実な増加が見られるので、今後は上位の職位の増加が望まれる。学部別に見ると、平成20年度は18年度と比較して、理系学部でも専任女性教員の増加が見られたので、今後に期待が持てる(図5)。日本大学は全体の女性教員比率では国立大学平均よりは少し高いが、私立大学平均よりは低い比率となっている。これは日本大学が、理系学部が多い大学であるという理由もあるだろう(図6)。従って、理系学部で女性教員が増えれば、全体的な比率も上がってくると予想される。
 平成20年5月1日現在のデータから、専任教員男女比率職位別(図7)を見ると、助手はすでに40%近く、助教も20%以上が女性であるが、教授では4.7%、准教授では11.8%が女性であり、まだまだ少ない。学部別に見ると、女性教員比率は理工系は少なく芸術や国際関係学部などは多いなど、学部間格差がある(図8)。しかしそれでも理系学部でも女性研究者が増加しつつはある。理工系学部(理工・生産工・工)はそもそも学部学生女子比率が10%程度と少ない(図9)ので、まず女子学生を増やすための理系選択支援活動などが重要である。一方、農学・保健系(生物資源・医・歯・松歯・薬)については、学部学生女子比率は30-50%程度(全学では30%程度)と高いが(図9)、それに比べると女性教員比率は10-20%程度とギャップがある(図8)。大学院生については、修士・博士含む大学院生全体では全学で女子比率25%程度(図10)、博士課程の女子比率は全学では30%程度と高い(図11)が、これも学部間で格差がある。理工系の学部は女子大学院生が10%程度と少ないが、農学・保健系では大学院全体で30-40%,博士課程では20-40%程度である。科学技術基本計画における女性研究者新規採用数値目標は、博士課程大学院生比率程度(分野平均値)となっている。これは女子学生が安心して大学院に進み女性研究者になる希望を持てるようにという配慮からである。この数値目標に従って、本事業のモデル学部における新規採用女性研究者比率数値目標を設定し、理工学部では20% 生物資源科学部と医学部では30%とした。平成21年度新規採用見込み専任教員女性比率は、理工学部で27.6%(助手以上29名採用中8名女性)、生物資源科学部は33.3%(助手以上9名採用中3名)であり、この目標を達成した(図12)。医学部についてはしくみが複雑なので、調査中である。