お知らせ

第26回セラミックス協会シンポジウムが平成25年9月4日~6日、信州大学で開催され、文理学部自然科学研究所研究員、N.プロジェクトPDの杉本隆之さんが「ベストポスター発表賞」を受賞しました。

対象発表は
日本語:「インピーダンス測定によるBa0.6Sr0.4Zr0.9Y0.1O3-δ の伝導率の評価」

英語:“Evaluation of electrical conductivity of Ba0.6Sr0.4Zr0.9Y0.1O3-δ by impedance spectroscopy”

本研究では、水素イオン導電体として有望であるが焼結特性に問題があるとされていた BaZr0.9Y0.1O3-δ について、BaサイトにSrを部分置換することで粒界電気抵抗および粒内抵抗が大幅に改善できることをインピーダンス測定から明らかにしました。またSEM観察も用いて、粒界電気抵抗の改善の原因がSr置換による焼結性の向上であることを明らかにしました。本研究は新物質の発見・機能発現機構の究明といった基礎科学方面ばかりでなく、新たな低温作動型燃料電池の作製の重要な一歩と評価されました。

杉本さんはN.プロジェクトのRAであった2年前にも日本セラミックス協会関東支部優秀発表賞を受賞しており、今回で2度目の受賞となります。

本研究は日本大学N.研究プロジェクトの支援を受けて実施されています。

ベストポスター発表賞
ベストポスター発表賞

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