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学長ブログ

2023.4.14

第13号 無限の可能性を有する新入生の皆さん

 令和5年4月8日、桜の花の下、日本武道館において令和5年度の日本大学入学式が挙行されました。式は3グループに分かれて行われ、第1部は9時半から文理学部等、第2部は12時半から法学部等、第3部は15時半から理工学部等、学部・大学院・短期大学部の新入生18,349人を迎えて、厳粛な中にも温かい雰囲気で進行しました。
 あいにくの天候で、第3部の新入生は雨に降られてしまいました。晴れれば丁度見頃の桜の名所、千鳥ヶ淵の花たちが新しい出発を共に喜んでくれるところでしたが、残念でした。私は、式辞の中で新入生の皆さんに、次のようなことを伝えました。
 「皆さんは、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、日常生活に大きな影響を受けましたが、このような苦境にあっても、努力と頑張りで日本大学に入学されたことに深く敬意を表します。
 日本大学は、明治22(1889)年に明治政府の初代司法大臣である学祖山田顕義伯爵の提唱で創立された日本法律学校に始まり、今年134周年を迎えます。教育理念である「自主創造」の下に、学生の皆さんが勉学はもとよりスポーツや文化・芸術、学術活動に情熱を傾注できるよう、整備された本学の環境の中で、知識を広め、技術を習得し、感性を磨き、心と体を鍛えてください。大学の在学期間は、皆さんが、人生を力強く歩み、社会に貢献するための準備段階です。ぜひ本学で自身の潜在能力を見出し、成長してください。社会の持続的発展のためには、本学の教育理念である「自主創造」を体現し、幅広い教養と「総合知」を持った人材が必要とされます。
 大学時代は、人生において極めて重要な時代であり、志を確立し、実力を養う時期です。学業においても、スポーツや文化活動においても、何か一つ自分が熱中し、情熱を傾けられるものを見つけてください。それによって、自分の持つ潜在力や新たな知的好奇心が掘り起こされ、自分がどの点で他人より優れているのか、どこまで頑張ることができるのかの限界を知ることができ、自分を見つめ直す機会にもなります。また、百聞は一見にしかず、自分自身で直接ものを見て体験して、視野を広げてください。そして教養を深め、感性を磨き、志を確立し、実力を養ってください。
 新入生の皆さんは全員、無限の可能性を持ち、次世代を担う大切な人材です。健康に気をつけて、充実した学生生活を送られますよう心から期待します。」
日本大学学長
酒井 健夫