50年ぶりの本学付属校
新たなスタートに熱い視線

目黒日本大学高等学校・中学校・幼稚園
芸能・通信制に特色。広がる高大連携の可能性

付属校
2019年11月04日

約50年ぶりの本学付属校となった、学校法人日出学園が運営する日出高等学校・中学校・幼稚園は、本年4月、目黒日本大学高等学校・目黒日本大学中学校・目黒日本大学幼稚園と名称を変更し、新たなスタートを切った。高校通信制課程も擁する日出学園は、芸能・スポーツ分野での活動をサポートするなど特色ある教育で知られ、教育関係者から熱い視線が注がれている。

「中高一貫コース」を新たに設置。難関大学を目指す特進クラスも

入学式の様子

目黒日大高校・中学として初めての入学式

1903年創立と115年に及ぶ歴史を誇る日出学園は、主に芸能、スポーツの分野で多くの逸材を世に送り出してきた。

名称変更となったこの4月からは、コース内容が一新されることとなり、中高6年間の教育を通じて国公立・難関私立大学を目指す「中高一貫コース」が新たに設けられ、高校には「進学コース」と「スポーツ・芸能コース」が設置された。このうち「進学コース」は、難関大への学習に対応した特進クラスと、本学への進学を念頭に部活動も奨励するN進学クラスの2クラスで構成されている。

高校通信制課程でも「普通クラス」「芸能・スポーツプロフェッショナルコース」のほか、大学進学志望者には、通信制では類を見ない週2~3日のスクーリングを実施する「進学クラス」が新設された。

新校舎

2015年に竣工した新校舎

本学の付属校となったことで同校への注目度は一気に上がり、志願者数も大きく増えた。高まる期待にどう応えるかが今後の課題となるが、同校が長年、教育方針として掲げてきた「基礎学力の定着」「文武両道」「学業と家庭の二人三脚」の三つは、今後も変わらず堅持していくという。

「生徒たちには今までどおり『挨拶』『感謝の気持ち』『相手の立場に立って考える』を忘れずに、部活動や委員会活動にも力を入れて、学校生活を存分に楽しんでもらいたいと考えています」(井上敦雄理事長)

一方、教育環境の一層の充実を図るため、2015年に校舎を改築した。限られたスペースをフルに活用し、校舎内に体育館や室内プールを設けたほか、各教室には最新の電子黒板や無線LAN環境も完備し、来年度に控える教育改革を先取りする形でICT教育を実践している。

同校は本学にとって、芸能コースと通信制課程を有する唯一の付属校となる。新しい時代の高大連携の可能性を探る試金石にもなるものと、期待が高まっている。

学内の様子(フォトギャラリー)

新校舎で最新のICT教育を実践。伝統を支えた教育方針は堅持