【法学部】
伝統を守り革新に挑む リーディング・ カレッジ

学び・教育
2020年03月11日

日本最大級の規模を誇る総合大学、日本大学。その源流をさかのぼると、法学部の前身「日本法律学校」に行きつく。法学部が「日本大学130年のあゆみは、法学部の歴史と伝統」と誇るゆえんだ。法学部は現在、小田司学部長の強いリーダーシップのもと、日本大学をリードする学部として本学の歴史と伝統を継承するとともに、新時代の「日法ブランド」を確立すべく果敢に取り組んでいる。

日法ブランド確立へ

「司法の日大」を復活

法学部のランドマーク、7階建て図書館

法学部のランドマーク、7階建て図書館。日本有数の蔵書を誇り、1階談話ラウンジでは「サブウェイ」が営業する

日法ブランドを確立し、社会における日法のプレゼンスを高める――。そのために法学部は今、若手教職員による「日法ブランド会議」を発足するなど、学部を挙げて取り組む。キーワードは「司法の日大復活」と「グローバル人材の育成」だ。

「司法の日大」とは、1889年、日本大学が学祖・山田顕義によって「日本法律学校」として設立され、以来法曹界に多くの人材を輩出したことに由来する。その地位復活のため、目指すは司法試験合格者の増加だ。今年4月からは、法学部と法科大学院(ロースクール)を5年で修了する「法曹コース」を新設。これにより、従来は司法試験を受けるまでに6年以上かかっていたところを、法学部3年、ロースクール2年の5年で受験可能となり、短期間での合格を目指す学生を支援する。さらに日法ならではの試みとして、全国24校ある付属高校の法曹志望者も取り込み、高校在学中からサポートする「法曹7年コース」も構想。すでに動き出しているという。

この他、日法独自のバックアップ体制として、司法試験をはじめとする難関資格試験、公務員試験などの合格を目指して努力している学生をサポートする「学生研究室」、資格取得に直結した多彩な講座を開講する「課外講座」があり、内容の一層の充実を図っていく。

グローバルな法学部

「日本語講座」開講式・ウエルカムパーティー

「日本語講座」開講式・ウエルカムパーティー(今年1月)

司法の日大復活とならんで力を入れるのが、グローバリゼーションへの対応だ。留学制度、国際交流、語学教育を充実させ、グローバル企業・機関で活躍できる人材の育成を目指す。法学部生が留学しやすいよう、海外協定校を積極的に開拓しており、昨年はフランスで2校目となる西ブルターニュ大学、アメリカのジョージ・メイソン大学アントニン・スカリアロースクール(法科大学院)と新たに協定を締結。アメリカのロースクールへの夏季短期留学が可能になった。

また昨年より、海外協定校からの留学生が受講する「日本語講座」を日本大学本部から移管し、法学部で行えるようにした。神田三崎町のキャンパスは、アメリカ、ヨーロッパ、アジアからの留学生で国際色豊かになり、国際交流も盛んになった。外国語教育は、今後はネイティブスピーカーの専任教員を採用し、外国語による専門科目の授業を設置することも検討中だ。

ラーニング・コモンズ拡張

昨年11月、本学部の卒業生を母校に招く「ホームカミングデー」を開催。野球評論家の山本昌氏(日大藤沢高校出身)による記念講演、キャンパスツアー、懇親会など、旧交を温めていただくとともに「卒業生と法学部の連帯を強化し、法学部のさらなる発展につなげる」(小田学部長)貴重な一日となった。

また、昨年4月には図書館最上階7階をリニューアル。西側にあった「ラーニング・コモンズ」をフロア全域に拡張し、学生同士が集い、自主学習やグループワーク、セミナーを行うなど、より活発に学びを深められる場へと進化した。今後は新3号館の建設計画もあり、卒業生・在校生が誇れるような校舎の建設を構想する。

法学部は、JR水道橋駅から徒歩3分という立地の良さが自慢。校舎は神田の街に点在し「キャンパスらしい雰囲気はないが、街に校舎が点在するのは、ヨーロッパの古い大学と同じ」とドイツ留学経験がある小田学部長。5学科を擁し、法学をベースに多彩な専門教育を受けられるのも、日法ならでは。伝統ある法学部をより魅力ある学部とし、日法ひいては日本大学のさらなるプレゼンス向上のためのチャレンジが始まっている。

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