「むしキャッチリー」Sカレ総合優勝

商学部・水野ゼミナール

学び・教育
2021年11月19日

全国の大学生が1年半をかけて総合的なマーケティング力を競う「Student Innovation College 2020」(Sカレ)で、部屋に入ってきた虫を逃がす「むしキャッチリ―」を開発した商学部水野ゼミの「チームえばぐりん」が優勝した。

えばぐりんのメンバーは浅下義幸さん(経営学科4年)、池上日菜子さん(商業学科4年)、大庭周也さん(同)、村上優衣さん(同)。

Sカレ2020には全国の25大学、29のゼミから403人の学生が参加。企業や自治体が出した「通販化粧品の若年層獲得戦略」「社会問題を解決する印刷製品」「敬老の日プレゼント」などの課題を選び、知恵を競った。えばぐりんは東大阪市の企業、美販の「もらってウレしいクリアシート小物の提案」に挑戦した。

むしキャッチリ―はクリアシートを利用した、下に穴の開いた透明な長方形の箱。二重構造になっており、駆除したい虫の上にかぶせた後、取っ手を引っ張って内側の箱を動かし、捕獲する仕組み。内箱を逆方向にずらせば、手を触れずに虫を逃がすことができる。

昨年12月の冬カンファレンスで商品化が決定。試作品の使用方法などを動画アプリTikTokに投稿、再生回数が700万回を超えるほど話題となった。8月には定価を800円に設定、通販大手アマゾンで1回目に500個、2回目に1000個を準備したが、予約だけで計1500個が完売となった。現在も販売中だ。

新聞やテレビ、ラジオ、新聞、ネットニュースなどでも取り上げられ、大きな反響を呼んだという。

Sカレ総合優勝の賞状

Sカレ総合優勝の賞状

10月3日のカンファレンスでの最終プレゼンテーション。他の課題で同様に商品化を成し遂げた6チームと共に臨み、これまでの成果を堂々とアピールし、総合優勝を果たした。

「虫は苦手で触りたくないが、殺したりしないで外に逃がしたい」という思いを実現させたむしキャッチリ―に多くの消費者が共感を寄せた。Sカレでも、従来の防虫や殺虫と違う「逃虫」という新市場の創造を目指す商品開発が高い評価を得た。

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