弁理士試験を研究室と卒業生がサポート

法学部3年・久住さんが6.1%の難関突破

学び・教育
2022年03月28日

法学部経営法学科3年の久住愛美さんが国家資格・弁理士試験に合格した。受験者数3,248人、合格者数199人で、合格率6.1%の狭き門を突破。令和3年度の全国最年少合格者となった。本学法学部は経営法学科に知的財産コース、国際知的財産研究所に弁理士科研究室を設けて、試験合格の支援をしている。

弁理士科研究室のサポート

久住さんは、上述の知的財産コースを選択し、弁理士科研究室に在籍。弁理士を目指す学生のために設置された同研究室で、藤田晶子准教授や弁理士として活躍している先輩方の指導を受けた。特に佐藤雄哉弁理士(2008年法卒)は口述試験対策を自身の事務所で開きアドバイス。「苦手な分野だったのでとても感謝しています」と振り返った。

国家資格・弁理士とは

弁理士とは知的財産を扱う専門家で、主に特許、意匠、商標を扱う。具体的な業務としては特許庁への申請の代理、知的財産権に関する仲裁事件の手続きについての代理、著作物の契約交渉のほか、知的財産を扱う企業へのコンサルタント業務などがある。特許事務所や法律事務所の勤務はもちろん、企業の知的財産部や法務部などでも活躍している。

弁理士試験は、短答式筆記試験、論文式筆記試験(必須科目、選択科目)、口述試験の三つの関門からなる。

大学受験の苦労を糧に将来を見据えた選択

大学受験で苦労した思いから、大学生活で学んだことを将来に生かしたいと、就職を見据えて資格取得を志した久住さん。そこで出合ったのが弁理士だった。もともとテレビで法律家のドラマを見たことで法学部を志望したこともあり、自身もそのスタートラインに立った。

「在学中に合格できれば」と臨んだ試験で合格。休みの日は10時間の猛勉強が実った。日本弁理士会による約3カ月の実務修習期間を経て、弁理士として登録ができる。