富士山静岡空港と連携協定

国際関係学部・短期大学部(三島校舎)

取り組み・活動
2021年09月10日

国際関係学部・短期大学部(三島校舎)はこのほど、富士山静岡空港(西村等社長)との間で、地域に即した空港づくりと人材の育成に寄与することを目的とした連携協定を締結した。

本連携協定に先立ち、同学部の宍戸学教授(観光学)のゼミナールが、昨年行った「静岡県東部地域に居住又は通学する学生に対する富士山静岡空港の認知度及び利用状況等調査」の結果を基に、このほど「富士山静岡空港の若年層利用促進策」の提案を空港会社に提出した。

空港を訪れたゼミ生5人は西村社長にプレゼンテーションを実施。昨年の調査で明らかになった、静岡空港の認知度と利用率の低さを改善するための方策として、①学生食堂で機内食を提供②空港行きバスの運営③リピート割引④ Instagramの多言語化――などを提案。今後も各地域のキャラバンに参加しての「富士山静岡空港利用のツアープラン」の提案や「GoPro などのツールを生かしたSNS発信」など積極的な広報活動を展開し、第2回目の調査では、50%(前回29%)の学生に認知されることを目指す。

若者目線のアイデアに西村社長は「若い皆さんの柔軟な発想に期待している」と語った。

宍戸ゼミの塚越隆成さん(国際総合政策4年)は「現場の課題に取り組み、課題発見・計画・実施・評価という実践力が身につきました。これは就職活動だけでなく社会に出て役立つ力だと考えています。」と語った。

宍戸教授は「コロナ過では、観光は不要不急な活動と思われがちですが、本来は文化交流や相互理解、人の成長につながり、人生を豊かにするものです。また地域活性化の切り札でもあり、コロナ後に必ず復活するでしょう。」と観光学での地域貢献に意欲を見せた。

宍戸ゼミではこのほかにも、三島市の外国人観光客向けサイトのリニューアルに協力。市内を歩いて見つけた観光スポットを、手書き風の「学生おすすめMAP」にまとめ、学生目線で、会員制交流サイト(SNS)での写真映えを意識したり、若者が一日楽しめるコースを提案したりしている。

◇観光学◇
観光ビジネスの課題だけでなく、人間社会における諸課題の解決に観光の力を活用し、豊かな社会を育むことに貢献する学問