自転車と出合い才能が開花! パリ・ロス五輪を見据え体作り

自転車部 兒島 直樹選手

スポーツ
2019年11月05日
兒島 直樹選手

自転車部 兒島 直樹選手(スポーツ科学部1年)

自転車競技と出合ったのは中学3年の10月だった。
「中学では学外の硬式野球チームに所属していました。全国大会にも出場しましたが、高いレベルを経験したことで、自分の才能に限界を感じ、高校で続けるつもりはありませんでした」

そんなときにテレビでロードレースを見て自転車に興味を持ち、知人から久留米競輪場の関係者を紹介してもらった。競輪が開催されていない休日に観客のいないバンクで練習を開始。当初はロードレースをやりたいと考えていたが、練習をこなすたびにトラックレースのおもしろさに魅了されていった。バンクを走ったときのスピード感、対戦相手との駆け引き、何より個人の力が勝敗に直結することが野球をしていたときには感じたことのない魅力だった。自転車を始めたことで、迷っていた進学先も祐誠高に決めた。

祐誠高は全国でも有数の自転車競技の強豪校で、主な練習場所は学校から少し離れた久留米競輪場。全国を見渡しても常にバンクを利用して練習ができる学校は少なく、恵まれた環境で自転車競技人生を始めることができたと言える。

「徐々に実力も上がり、1年生の最後の大会で全国を経験しました。2年生では確かな手応えを感じていましたし、3年生では常に勝てるという自信を持って試合に臨むことができました」

その言葉通り、3年時は出場可能な全ての全国大会で大会新記録を樹立して優勝。夏のインターハイではジュニア新記録を打ち立てた。アジア大会、世界大会にも出場し、好成績を収めている。そしてその活躍が本学関係者の目に留まり、上京を決意した。

今後の課題となるのは体作り。高校時代にはあまりしてこなかったウエイトトレーニングを増やし、食事の知識もつけたいと考えている。

「大きな目標はパリとロサンゼルス五輪の出場で、将来は競輪選手になりたいと今は考えています。大学では今年のインカレで優勝し、大学3、4年時には世界で戦える選手になりたいです」

自転車部
兒島 直樹選手

スポーツ科学部競技スポーツ学科1年。2000年11月1日生まれ。祐誠高卒。172cm、70kg。
高校3年のインターハイ、3キロ インディヴィデュアル・パーシュートでジュニア日本新の3分20秒697をマークし優勝。
好きな食べ物は明太子とラーメン。