ニュースレター

消化器病センター

2017年8月号

消化器内科 助手 鈴木翔
消化器内科 助手 鈴木翔

4月1日より日本大学医学部内科学系消化器肝臓内科助手を拝命しました鈴木翔と申します。長い歴史を誇るこの日本大学に勤務する機会を得ましたことを大変光栄に感じております。今回のニュースレターでは、大腸ポリープに対する新しい内視鏡治療法であるCold snare polypectomyについて紹介いたします。


Cold snare polypectomy-大腸ポリープの新しい内視鏡治療法-

大腸癌は、死亡率、罹患率ともに増加傾向にあります。全ての大腸腺腫性ポリープを内視鏡的に切除すること、いわゆるクリーンコロンにすることが、大腸癌の罹患率と死亡率を減少させることが海外の研究から示されています。したがって、全ての大腸腺腫性ポリープは内視鏡治療の対象となります。しかし、従来の高周波装置を用いた内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic Mucosal Resection; EMR)や内視鏡的大腸ポリープ切除術は低率ではあるものの治療後の出血や腸管穿孔といった合併症のリスクがあるため、極小さなポリープは治療を行わずに経過観察していました。近年、1cm以下の小さなポリープに対し高周波装置を用いずにポリープを切除するcold snare polypectomy (CSP)という治療が欧米から提唱され国内でも広まりつつあります。このCSPは、従来のEMRと比較して切除後の潰瘍底が小さく、浅いことが特徴で、出血や穿孔といった合併症がより低率であると報告されています。当院でも1㎝以下の小さなポリープに対してこのCSPを行っています。


大腸ポリープは入院治療から外来治療へ

これまで当院では、上記の合併症へ対応するために大腸ポリープは2泊3日の入院で治療していました。しかし、全ての大腸ポリープを入院で治療することには医療資源の面からも限界がありました。CSPは安全性が高いために外来で行うことが可能です。今後は当院でも外来でCSPを行うことを予定しています。外来で大腸内視鏡検査を受けた際にポリープがあった場合にはそのまま治療も行うというものです。外来で検査と同時に治療することで、大腸ポリープ治療のために入院する必要や何度も大腸内視鏡検査を受ける必要がなくなり、患者様の負担を軽減することができます。また、これまでは経過観察されていた微小な病変も治療の対象となります。ただし、1cmを超える大きさのポリープ、抗血栓薬を内服されている方はこれまで通り入院での治療となります。


外来CSPは一度の全大腸内視鏡検査で治療まで完結できるものであり、これまでよりも患者様のニーズに対応できるものと考えております。大腸内視鏡検査をご検討されている患者様がございましたら是非とも消化器病センターへご紹介いただければ幸いです。


図:cold snare polypectomyの実際






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