ニュースレター

整形外科センター

2018年10月号

病院長・整形外科センター長 長岡 正宏
病院長・整形外科センター長 長岡 正宏

平素より整形外科センターに患者さまをご紹介いただき,誠にありがとうございます.これまで先生方には手根管症候群の患者さまを多数ご紹介頂きまして,感謝申し上げます.
前回4月は鏡視下手根管開放術について書きましたが(ホームページに掲載),今回は診断についてです.
典型的な症状を呈する手根管症候群で,診断にお困りになることはあまりないと思いますが,時として患者様の訴えが「正中神経領域のしびれ・疼痛」や「母指の運動障害」でないことがあります.
その多くは他の手の外科疾患の合併で,それらの症状がメインに出ているため,手根管症候群の存在に気がつかないことによります.まずは腱鞘炎の合併です.その頻度は高く,腱鞘炎と診断を決め打ちしてしまうと,手根管症候群の合併を見逃すことがあります.指の屈曲・伸展障害は手根管における腱滑走障害でも生じます.「あなたの病気は腱鞘炎(ばね指)です」と話した時,患者さまから「しびれもありますが」とは訴えないのが普通です.他医でばね指に対しステロイド注射を受けたが,治らないとのことで来院されることがありますが,ばね指は治っていても手根管症候群を合併しているケースが多々あります.
次ぎに多いのが母指CM関節症の合併です.さすがに患者さまは手根管症候群と違う症状なので,しびれが強い場合は「しびれもありますが」とおっしゃいます.かなり前ですが,手根管症候群について全国紙に記事を書かせて頂いたことがあります.その直後は新聞の切り抜きを持って多くの患者さまが来院されましたが,相当数単独の母指CM関節症の症例が来院されました.記事に「母指球」「母指運動障害」などのキーワードがあったためと思われます.また,母指CM関節症では母指球が痛いので,勘違いされたのかもしれません.最近ではネットから知識を得て,詳しく勉強している患者様がいます.他医で違う病気と診断されたが,手根管症候群ではないかと自分で診断してくる方もいます.
その他,レイノー症状を主訴とする非典型例や,糖尿病,甲状腺疾患等との合併もあるので詳しい問診,診察が重要です.患者様は手が痛いが,どこが痛いか説明できないこともあります.「後医は名医」は確かにあるでしょうが,患者さまはそうは解釈しません.私も前医になることがあります.他の医師に迷惑をかけていることもあるでしょうから,自戒の念を込めて今後も診療にあたりたいと思います.
最近予約枠を多めに空けるようにしていますが,もし,私の外来予約がとれないようでしたら,ご連絡いただければ幸です.

このニュースレターは整形外科センターにご紹介いただいた先生の返信に同封していますが,11月はすべての診療科の返信に同一レターを送らせていただく予定です.月交代で整形外科センターのレターが入りますので,宜しくお願い致します.


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