ニュースレター

整形外科センター

2019年6月号

整形外科センター長 上井 浩
整形外科センター長 上井 浩

平素より整形外科センターに患者さまをご紹介いただき、まことにありがとうございます。本年4月より整形外科センター長を拝命いたしました上井 浩(うえい ひろし)です。ただいま新しい環境に慣れるように頭の再活性化に取り組んでおります。今回は、がんとロコモティブシンドローム(がんロコモ)について紹介させて頂きます。
日本人の生涯でがんに罹患する率は男性が62%、女性は47%もあり、今や国民の2人に1人が生涯でがんに罹患する時代です。がん治療の進歩により、がんとともに生活する期間が以前より長くなってきたため、“助かる”だけではなく、生活や就労に結びつく“動ける”ことの大切さが認識されるようになってきました。そして、がん患者の多くは中・高齢者であり、変形性関節症や腰部脊柱管狭窄症、骨粗鬆症のような運動器疾患が併存することも珍しくありません。また、がん骨転移の発生する患者数は年間に10~15万人で、骨転移は身体の中心部の骨(背骨、骨盤、大腿骨)で起きやすいのです。運動器疾患の疼痛が原因で動けなくなることや、骨転移部の骨折や脊髄神経麻痺を恐れてベッド上で動かないようにすると、日常生活動作(ADL)が低下します。このような状態をがんロコモといいます。現在のがん治療において、ADLが低下した状態では積極的な治療(化学療法など)を行えないことが多いです。がん患者の生活の質(QOL)を改善・維持するためには、がん患者が「動ける」状態を維持し、がん治療を継続することが重要です。特に、がん骨転移に対する手術治療はQOLの改善を目的とし、疼痛管理などのほか、生命予後の改善にも繋がるため、積極的緩和医療に位置づけられるようになりました。「がん」から距離をおいていた整形外科全体が医療界全体からのニーズに応えて、その姿勢を大きく変え、がん診療に取り組もうとしています。
整形外科センターはがん患者さまが、がんロコモにならないように、QOLを改善・維持するための最適な医療を提供いたします。今後ともよろしくお願いいたします。

外来診察
外来診察のご案内

外来診察のご案内閉じる

    月曜-金曜 土曜日
新患 午前 8:00
-11:00
8:00
-11:00
午後 1:00
-3:00
午後休診
再来 午前 8:00
-11:30
8:00
-11:30
午後 予約診療
のみ
午後休診

お電話でのご予約

03-5577-3448