ニュースレター

整形外科センター

2019年10月号

整形外科医局長 谷本 浩二
整形外科医局長 谷本 浩二

秋晴の候、先生方におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。本年5月より当整形外科センターの外来医長を拝命しました谷本浩二と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。


当整形外科センターは、4つの専門診、『手外科』、『スポーツ整形外科』、『脊椎外科』、『関節外科』を中心に診療していますが、さらに、同門の栗原友介先生には毎週木曜日午後にお越し頂き、『骨・軟部腫瘍』を、埼玉小児医療センター整形外科部長の平良先生には月2回(月曜午後2、4週)お越し頂き、『小児整形外科』を診察して頂いています。また、専門診とは別に若手の整形外科医も交え、3次救急病院として一般外傷疾患から緊急を要す外傷疾患まで多岐に渡り治療を行っています。


外傷治療の中で、近年、整形外科領域におけるdamage control orthopaedics(以下、DCO)の概念が認知されるようになりました。ご存知の先生方にとっては釈迦に説法ですが、damage controlは元々腹部外科での概念で、急性期は簡便な方法で止血と汚染の制御だけを図り、全身状態を立て直した後に根治的治療を行うといったものでした。しかし、2000年にScaleaらが整形外傷に応用し、全身状態が不安定な多発外傷患者において、救命のみならず機能温存を目標とした治療戦略として報告したことからDCOは普及しました。その後、重度四肢外傷においても、まず、受傷早期に創外固定を主とするtemporary fixationを行い、軟部状態が安定した後にdefinitive treatmentに移行するといった二期的治療が主流となっています。


こうした背景から、当センターにおける”緊急を要す外傷治療”の多くは、temporaryに創外固定を立てることが中心です。世の中的には、患者さんに対して最良な治療を提供できるようになった反面、より労働負担が増したと不満を訴える整形外科医もいるかもしれません。しかし、その恩恵と言っては問題かもしれませんが、平成30年度から、骨盤骨折(腸骨翼骨折を除く。)、開放骨折、関節内骨折、粉砕骨折を対象に、『一時的創外固定骨折治療術』として、診療報酬34000点が算定可能となりました。これは、片側人工膝関節置換術(37690点)と同等の点数です。創外固定術は、医師によっては人工膝関節置換術よりも圧倒的に短時間で完遂することが可能であるため、決して条件悪ではないのかもしれません。今後もその条件が継続されれば良いですが、あと数年後には医師の働き方改革によって医師の労働時間の制約により、勤務体制は大きく変化していくことが予想されます。もしかすると、こうした緊急手術の取り扱いに関しても大きく改定がなされ、点数の見直しとともに過去の消えた話になってしまうのかもしれません。時代とともに変遷していく医療情勢であり、気が抜けない部分はありますが、皆で情報を共有し協力し合いながら前進していけたらと思います。

簡単な挨拶ではありますが、今後とも、ご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

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