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整形外科センター

2019年12月号

整形外科科長職務代行 洞口 敬
整形外科科長職務代行 洞口 敬

スポーツ外来 @R元年

日本大学病院整形外科のスポーツ整形外来の特徴の一つに、中高年の肩疾患(腱板断裂、いわゆる五十肩)の患者さんが多いことが挙げられるかもしれません。スポーツ医学研究班の創生は、1982年に駿河台日本大学病院の専門診に "膝・スポーツ外来" が開設されております。斉藤明義元日本大学整形外科教授がスポーツ選手のための外来をスタートしたことに始まります。80年代は日本の医学界においてスポーツ医学は学問的にはまだ認知されない状況でしたが、臨床の現場では選手・患者がその専門のドクターを探して外来にあふれているような時代でありました。その後1992年に日本大学医学部整形外科学教室神経班(現脊椎班、手外科班)より独立する形で、正式にスポーツ医学研究班が創設され、大学院生も誕生しました。以来、一貫して、病院内だけで働くのではなくどんどんフィールドに出よう。選手をトータルに治療・マネジメントできるようにしよう。スポーツ医学で得た高度な知識・技術を一般整形外科・高齢者の患者様に還元しようという斉藤先生の理念のもとに活動し現在に至ります。
スポーツ外傷の手術治療の必須の手技に関節鏡視下手術があります。班員は、膝関節鏡の滑膜切除、半月板手術などから指導を受けて、まずはオペレーターとして前十字靭帯再建術がきちんと行えるようになることを目指します。年月の経過の中で、スポーツ整形に限らず、手術手技そのものが、肩、肘、足関節、股関節、手関節などで関節鏡視下手術に行われるものが標準的なものとなってきました。肩関節鏡も、反復性肩関節脱臼や投球障害肩を治療するために取り入れておりました。
一方、アスリートの障害には、例えば足関節を過去に捻挫していて、そこをかばいながら投球を続けたための非生理的過負荷が原因で投球時肩痛を発症する様な、痛みのない機能不全が原因となっているケースが良くあります。そのためスポーツ医学研究班のもう一つのミッションである “選手をトータルにマネジメントできるようになる” というファクターも合わさりまして、近年ではアスリート以外の患者さんの小侵襲手術やリハビリ保存加療の相談のニーズが増えているために、先に述べたような高齢の肩腱板断裂の患者さんが増えているのです。最近では、膝関節症に対して高位脛骨骨切り術(HTO)の際に、関節鏡視下に半月板温存手術を合わせて実施し、より生理的な関節に戻すという流れも当たり前となってきており、こちらもまた私たちの得意とするニーズに当てはまるため、この方面の患者様の治療も増加しております。
またここ2-3年で “エコーガイド下 fasciaハイドロリリース” というFPSという疾患概念とそれを改善させるためのエコーガイド下インターベンションも積極的に取り入れて、外来治療を行っております(詳細はhttps://www.jnos.or.jp/for_medicalをご覧ください)。もともとはアスリートの手術の必要はないが、難治な疼痛疾患や、機能障害が改善しないものをどうにかできないか。というニーズから取り入れ始めた治療手技でした。しかしこれもまた、五十肩や画像に異常のない疼痛などの患者様に非常に有用なものとなっております。
日大病院のスポーツ外来は、アスリートに限らず小侵襲治療、機能不全の改善などの切り口でもご紹介いただける内容となっております。今後ともよろしくお願い申し上げます


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