ニュースレター

整形外科センター

2020年2月号

リハビリテーション科科長職務代行 永井多賀子
リハビリテーション科科長職務代行 永井多賀子


平素より当院に患者様を御紹介いただき感謝申し上げます。


リハビリテーション科では昨年度からいくつかの調査・研究に取り組んでおり、研究成果も出ております。今回はこれまでの研究内容と新たな取り組み、今後の展望についてご紹介させていただきます。
まず、当院で通院リハビリテーションを行った患者を対象に健康関連QOLの推移と運動機能との関連および影響する因子について検証を行いました。運動機能はリハビリテーション介入後3ヵ月で有意に改善されていましたが、抑うつ傾向、精神的サマリースコアは有意な改善は認めておらず、抑うつ傾向が健康関連QOLに影響する独立した因子として抽出されました。今後は認知行動療法的アプローチの有効性についてさらに研究を発展させていく予定です。
次に、当院でリハビリテーションを行った骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折患者におけるPIMs(potentially inappropriate medicine:患者にとって有害となる可能性のほうが高く、かつ代替となる薬剤)とADLの関連について調査を行いました。一般病院でのPIMs内服率は約30%と報告されておりますが、骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折患者のPIMs内服率は57.1%と高く、PIMs内服が転倒やADL獲得能の低下につながると考えられました。
また大腿骨近位部骨折におけるサルコペニアの実態、栄養状態とADLの関連についても検証しております。サルコペニアの原因には年齢と栄養状態が関与しており、術後ADL低下の原因になっていることがわかりました。
そして、現在新たに取り組んでいる研究として、サルコペニアの摂食嚥下障害の有病割合および関連因子について、多施設共同研究で取り組んでおります。急性期病院では周術期や急性疾患により低栄養状態のリスクが高く、低栄養状態でのリハビリは更なる異化亢進につながり全身状態悪化や機能低下、サルコペニアのリスクが高くなります。関連因子を検証することにより、医原性サルコペニアの予防と、より良いリハビリテーションの提供につなげていきたいと考えております。
様々な研究や調査に取り組んでいる背景には、患者様に寄り添い最善のリハビリテーション医療を提供することにより機能改善を図りたい、疾患予後の改善に寄与したいという一貫した思いで取り組んでおります。今回ご紹介した研究内容はすべてUMIN(https://www.umin.ac.jp/)で一般公開しております。


リハビリテーション科は患者様の為に信念をもって診療に邁進したいと考えております。今後とも宜しくお願い申し上げます。


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