循環器病センター
2020年6月号
循環器内科科長の松本直也です。ニュースレターへの寄稿は3回目になります。日頃患者様をご紹介頂いている近隣の先生方にはお世話になりまして改めて御礼を申し上げます。とは言えコロナウイルスの関係で日々の診療ではご苦労されていることと存じます。当院でも東京都の要請によりコロナウイルス感染者を拝見していますが、循環器系諸学会が不急の検査・治療を延期するよう通達を出したこと、またなにより患者さんが受診を控えられいわゆる電話再診が活用されていることもあり、当院の外来も空いております。
これまでのところお陰様でコロナウイルス院内感染の事例無く経過しております。職員は体温チェックを含む体調管理に細心の注意を払ってマスク着用の上診療にあたっています。当科と救命科で診療する急性心筋梗塞等の救急疾患についても通常診療を再開しています。コロナウイルスの終息はまだ見通せませんが徐々に通常診療に戻すべく努力をしていきますので、また外来に患者さんをご紹介頂けます様お願い致します。
当科では4月より新しい2名の医師を迎えました。一人は退職した古屋医師の代わりに日本大学医学部の関連病院である横浜中央病院から戻った松本真明先生です。カテーテル治療の専門家で冠動脈疾患、下肢閉塞性動脈硬化症の急性期治療を含めた診療をします。もう一人は日本大学医学部附属板橋病院循環器内科から着任された渡辺先生です。心房細動を含む不整脈のカテーテル治療やペースメーカ治療のエキスパートです。これらの新しい医局員と共にまた気持ちを新たに頑張る所存です。
当科では外来患者様の満足度向上の為に逆紹介にも力を入れています。ご開業の先生方からご紹介頂いた場合、治療が一段落した場合先生方の外来に逆紹介をしていると思います。特に3月一杯で当科の原澤医師が退職しました際には多くの開業医の先生方に患者さんの紹介を行いましてお世話になりました。また最近は当院かかりつけの患者様をご自宅の近くで開業されているドクターに紹介する「真の逆紹介」も推進しております。当院に長く通院されている患者様でも80歳を超える年齢になりますと一人でのご通院が難しくなられるケースに遭遇します。このような時に自宅の近くでご存じの医院・クリニックさんを知りませんか?と伺い患者さんの意向も聞いた上で診療情報提供書を作成することがあります。「真の逆紹介」をさせて頂きますとそのドクターからまた新たに患者様をご紹介頂くこともあり嬉しい限りです。
新築移転開業から5年半が経過し、目新しさは徐々に薄れてきているかもしれませんが、安心・安全な医療の提供によって外来・入院患者様の満足度を向上させることで当地域における当科の存在価値を見いだしていきたいと思っています。今後ともどうか宜しくお願い致します。