ニュースレター

整形外科センター

2020年10月号

外来医長 谷本 浩二
外来医長 谷本 浩二

秋晴の候、先生方におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

私自身、今回で2回目のニュースレターの執筆依頼を頂きまして、僭越ながら誠に感謝申し上げます。

さて、今年も後残すところ数か月となりました。振り返れば、今年は何と言っても、COVID-19こと“新型コロナウィルス感染“に振り回された1年であったかと思います。新型コロナウィルス感染により亡くなられた方々には、この場をお借りしましてご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。

この未知なるウィルスの発生や感染拡大を一体誰が予想できたのでしょうか。本来であれば、今年は東京オリンピック2020が執り行われ、東京都を中心に経済活動が活性化され社会全体が多いに盛り上がっていたのだろうと思われます。今となっては、それはただの“たられば”の話と成し、現実は1年延期になった事実と、本当に1年後に執り行われるのだろうかという不安です。このように、“人生何が起こるかわからない”ことは大小様々ありますが、皆様も日々感じてらっしゃることだと思います。その中で、私自身は生きていく上で大切にしている教訓や指針の一つに、『人間万事塞翁が馬』という言葉がありますので、ご紹介させていただきたく存じます。

淮南子という紀元前に中国で編された思想書が由来です。以下、元になったエピソードを平たく述べます。昔、中国北方の国境の塞(とりで)付近に住んでいた老父がいました。人の名前ではなく、その老父のことを塞翁というそうです。そして、その老父の飼っていた馬が逃げて胡の地方(敵地)に入ってしまいました。周囲の人々は気の毒がって口々に慰めましたが、その老父は「いや、そのうちに福が来るだろう」と言いました。それから数か月すると、その逃げた馬は胡の駿馬を連れて戻ってきました。そこで周囲の人々が祝福すると、今度は「これは災いを招き、不幸の元になるだろう」と言いました。そうこうしていると、胡の駿馬に乗った老父の息子は落馬してアシを骨折してしまいました。周囲の人々がそれを見舞うと、今後は「これが幸福の元になるだろう」と言いました。その1年後、胡軍が攻め込んできて戦争となり若者達はほとんどが戦死してしまいました。しかし、アシを骨折した老父の息子は兵役を免れたため、戦死せずに生き残ることができました。以上です。

解釈は様々あるかと思いますが、一喜一憂することなく達観的に物事を見つめることの大切さを説いているのだと考えています。なので、この新型コロナウィルス感染に対しても単に憂鬱な気持ちになるのではなく、幸福の元になることを皆で信じ前向きに考え、いずれ終息することをお願いたいと思います。余談ですが、整形外科医としましては息子の骨折型がすごく気になります。そもそも足なのか脚なのか。落馬なので、ある程度は高エネルギー外傷だと思われ、また、受傷から1年経過した時点でも兵役を免れるくらいの重症度なので、足ならLisfranc脱臼骨折、脚の方ならWeber type Cに該当するような足関節脱臼骨折やpilon骨折とかでしょうか。

末筆となりますが、今後の皆様のご健康とご多幸をお祈りしまして、私自身は微力ではありますが己のできる社会貢献を一つ一つこなしていく所存です。今後ともよろしくお願い申し上げます。


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