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整形外科センター

2020年12月号

整形外科科長職務代行 洞口 敬
整形外科科長職務代行 洞口 敬

2020年もいよいよ最終月に入りました。今年の話題は、なんといっても新型コロナウイルスの流行に尽きると思います。私のスポーツ整形外科の領域では、スポーツ活動の制限により、全国的にスポーツ外傷の手術がほとんどなくなるといった信じられない状況が数か月も続きました。ケガがなくなることは、ある意味選手の不幸がなくなることなので、考え方によってはプラスにとらえることも可能な事かもしれませんが、2020東京オリンピックを始め、毎年開催されるはずの国内の各種プロスポーツや、甲子園大会やインターハイなどのアマチュアのスポーツイベントもことごとく中止されたり、規模縮小などの制限をうけました。こちらの選手への影響は、とてもプラス思考に受け止めることは難しいものでした。五輪に出場予定であった選手の中には、年齢や今後の自分のスケジュールを考えて、引退した選手も少なくありませんでした。そして学生スポーツにおいても、特に各年代の最終学年の学生にとっては無念としか言えない状況になってしまいました。当然、選手を支えてきた、家族や仲間にとっても全く割り切れない思いだったでしょう。


しかしこの間、規模は縮小されつつも形を変えて行われた試合もありました。その一つに、東京都の高校野球の夏の大会がありました。私もゲームドクターとして参加いたしました。その機会を通じて、高野連を中心に学校関係者の方々が、大変な量の感染対策のマニュアルを作成準備し、大会を運営している姿を実際に見て、こんな思いをしてまでも開催する必要があるのだろうかと思ったこともありました。しかし、選手が試合をしている姿を実際に現場で見て、たとえ規模は小さくタイミングもずれた試合であっても、やはり試合を行うことができて本当によかったなと感じました。この試合があっての引退と、なしでの引退は、全く違っただろうなと思いました。


私は普段、プロのスポーツ選手やオリンピックに出る選手の治療も行っておりますが、その多くは小学生から大学生までのレベルも様々な学生の選手達であります。現在、徐々にスポーツ活動は再開されてきており、選手たちも外来に戻ってきています(良いことではありませんが)。私は最近その診療活動の中で、心の中で応援にも似た気持ちを抱きながら接していることに気づきました。人生の限られた時間帯の中だからこそ得られる経験や仲間たちが、本当に貴重なものになるのだから頑張れと。新型コロナの流行で大きく制限を受けたスポーツ活動。しかし、だからこそスポーツというものが、見る側の人々も含めて、いかに多くの人々に多大な影響を与えるモノであるのかを、改めて実感させられました。そして、そんなスポーツ活動を行う人々の診療を通じて、社会貢献できていることを私は誇りに思っております。ここ数年は、ついつい診療活動を優先してしまい、大学にいる医師としてやらなければならないことを、私は後回しにしていることは否めません。そろそろ診療活動が一番に優先される場所で仕事をするべきなのかもしれません。


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