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循環器病センター

2021年8月号

心臓血管外科 和久井真司
心臓血管外科 和久井真司

201410月に旧駿河台日本大学病院から日本大学病院に移転、新規開院してから、早いもので、もうすぐまる7年となります。この移転にともない、導入されました最新式ハイブリット手術室では、大動脈弁狭窄症に対する、TAVI(経カテーテル的大動脈弁留置術)が、2014年4月6日初症例から、今月まで通算75例を数えるほどとなりましたが、ここまで、良好な成績を保っております。

大動脈弁狭窄症

大動脈弁狭窄症は、日本における65歳以上の23%が罹患しており、最もよくみられる弁膜疾患であり、年々増加傾向にあります。この病気はいったん症状が発現すると急速に進行すると言われており、狭心症失神・心不全などの症状発現後の2年後には50%の人が亡くなるとの報告もある恐ろしい病気です。

以前より疲れやすい心雑音があると言われた方はぜひ、お気軽に、当院「弁膜症外来」をご受診ください。

この大動脈弁狭窄症に対する治療は、胸骨という胸の真ん中にある骨を切って開胸し、人工心肺を装着し、心臓を止めて、悪くなった弁を交換する手術が一般的ですが、経カテーテル的に大動脈弁を留置するTAVI(経カテーテル的大動脈弁留置)という新しい方法が85歳以上の超高齢者を対象に行われるようになりました。胸骨切開や大動脈遮断、大動脈切開、人工心肺を必要としない極めて低侵襲な方法であり、いままで外科手術では治療が難しかった、90歳代のご高齢の患者さんでも、無理なく1週間ほどの入院で治療ができるようになりました。

日本大学病院では、最新型のハイブリット手術室が導入され、TAVI以外にもEVAR(腹部大動脈瘤ステント治療)TEVAR(胸部大動脈瘤ステント治療)、その他さまざまな高度な医療を迅速に、効率よく、行っております。今後も様々な最新治療をいち早く導入することを目指して、高度な医療を推進してまいりたいと考えております。

今後とも日本大学病院 循環器病センターをよろしくお願いいたします。

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