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総合診療センター

2022年11月号 レディースセンター【手術について】

科長・講師 谷 眞弓
科長・講師 谷 眞弓

 乳腺内分泌外科は 7月よりレディースセンターとして産婦人科と外来では4階、病棟は8階病棟となりました。診断・手術・化学療法・緩和医療と乳癌全般にわたって診療しています。

 手術において、リンパ節郭清の考え方が変わってきています。以前は、がんと診断された場合の手術は全てリンパ節郭清が施行されていました。しかしリンパ節郭清によりリンパ浮腫や神経麻痺の発生が増加することにより、リンパ節に転移を認めない場合は郭清が省略されます。術中にそれを診断するのがセンチネルリンパ節生検です。がん細胞が最初に流れ着くリンパ節を「センチネルリンパ節」(見張りリンパ節)といいます。センチネルリンパ節の同定法には①色素法 ②RI法(ガンマプローブで同定 放射性コロイド使用 前日に注射)③蛍光法(ICG を術野で注射、蛍光カメラで観察)があります。当院では①色素法と③蛍光法の併用で施行しています。②のRI法と比べて放射性物質を使用せず、前日の注射の必要がありません。

 また、蛍光カメラはセンチネルリンパ節の同定だけでなく、リンパ浮腫の際のリンパ流の観察、肝区域切除の切除ライン、腸管吻合の血流を見るためにも有効です。 




 乳癌のセンチネルリンパ節生検においてガイドラインでは「微小転移(0.2mm-2mm以下)であれは腋窩リンパ節覚醒の省略」が推奨される様になっています。特に部分切除においては術後放射線療法を施行することにより省略が推奨されています。2022年のガイドラインではマクロ転移(2mm以上)でも放射線療法を施行する場合はリンパ節郭清の省略が弱く推奨されるようになっています。

 また、化学療法後も術前に転移リンパ節にマーカーを挿入し(TLN target lymph node)を手術中に摘出し転移の有無を確認もするようになってきました。また当院では転移の有無を病理検査とOSNA法を併用し術中診断の精度をあげております。

 

診断・治療法は日々変わってきています。新しい知見を取り入れ、また一人一人に対して少しでも満足のいくような診療を目指していきます。

よろしくお願いいたします。 


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