睡眠時無呼吸症候群は放置せずに治療しよう!
SAS(睡眠時無呼吸症候群)外来をご利用ください
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、日本人の30~60歳代の約7人に1人がSASを患っているとされますが、本人が自覚しにくいという特徴から病院を受診しないことが多いため、実際の有病率よりも診断率はとても低く、SAS潜在患者数は940万人以上といわれています。実際に医療機関を受診しCPAP治療を行っている患者さんは約73万人に留まっています。
SASの患者さんは、生活習慣病のリスクを上昇させることがわかっており、高血圧症は2倍、狭心症など冠動脈疾患は3倍、心筋梗塞や脳血管疾患は4倍といわれています。高血圧症や心臓病などの循環器疾患にかかっている患者さんのSASの有病率も高く、心不全患者さんの7割以上に合併し、高血圧症で内服治療がなかなか効かない場合、8割近くがSASを合併しているといわれています。
日本大学病院のSAS外来での診断検査は1泊入院で行います。1泊入院での精密検査の結果から、患者さんの社会生活状況や合併症などを考慮して治療計画をご相談します。合併症に関しては、各専門医が治療に当たる体制でトータルケア診療を行えることが特徴です。
初診外来 SASの状態を検査・診察します。
専門外来 SASには、様々な生活習慣病が合併します。
耳鼻咽喉科:鼻やのどの病気が疑われた場合には必要に応じて原因を調べます。
循環器内科:禁煙外来やSASに関連する循環器病を治療します。
脳神経外科:脳卒中(脳血管内治療指導医による脳卒中診療)、高脂血症や高血圧症、糖尿病などの生活習慣病によって起こる頸動脈閉塞などの外科的治療を担当します。
肥満外来:SASに合併する身体全体に関わる生活習慣病に関して、生活指導もあわせた診療を行います。
呼吸器内科:呼吸に関連した診療を担当します。