■乳房の再建手術とは

乳がんで乳房全摘術を行うと、皮膚や乳頭を含めた乳房全体が失われます(皮膚や乳頭を残した全摘術もあります)。

この失われた乳房を、形成外科の手術で再建するのが乳房再建術です。乳房を再建する時期により、以下のふたつがあります。


●乳房全摘術と一緒に行う「一期再建」

手術が1回ですむ、胸を失った喪失感が少ないなどのメリットがあります。しかしながら、乳がんの切除を行う外科と、再建を行う形成外科との協力体制が整った医療機関は意外と少なく、全摘術までの短期間に再建方法を決めなければならないといった難点もあります。

なお、局所再発率が高い乳がんの場合、術後に放射線治療が必要な場合(※)など、一期再建ができないケースもあります。

※通常、乳房全摘術を行うと放射線治療は必要ありませんが、がんが5cmを超えていたり、リンパ節転移が4個以上あったりした場合などは、放射線治療が行われることもあります。


●乳房全摘術後しばらくたってから行う「二期再建」

手術が2回必要になり、その分、費用もかかりますが、時間をかけて再建方法を検討し、自分の希望に合った形成外科医をじっくり探してから受けられるメリットがあります。


■乳房再建術の種類(1) 筋皮弁法(きんひべんほう)

自分の体の皮膚や皮下脂肪、筋肉を使って乳房を再建します。背中側の自家組織を使う場合を「広背筋皮弁法」、おなかの自家組織を使う場合を「腹直筋皮弁法」と呼びます。また、皮膚が足りている場合は筋肉と脂肪のみを移植する「筋脂弁法」が行われます。


・メリット:自然なやわらかさが再現できる、年を取ると健康な側の乳房と同じように自然に垂れさがる、健康保険適用、など

・デメリット:2~3週間の入院が必要、移植した皮膚との境目が気になることがある、おなかや背中に大きな傷ができる、場合によっては筋力低下を生じる、など


■乳房再建術の種類(2) インプラント法

シリコンなどの人工乳房を使って再建します。十分な皮膚がある場合は、1回の手術で直接、人工乳房を挿入する「単純人工乳房挿入法」を行うこともできます。


皮膚が足りない場合は、1度目の手術で組織拡張器を挿入し、外来で生理食塩水を注入して徐々に膨らませて皮膚を伸ばし、2度目の手術で人工乳房に入れ替える「組織拡張法(ティッシュ・エキスパンダー法)」があります。

・メリット:手術自体は短時間ですみ、入院せずに日帰りも可能(ただし、組織拡張法の場合は、拡張のため2~4週間に1回の通院が約半年間必要)、乳房以外に傷を生じることがない、など

・デメリット:触感がやや硬め、健康な側は加齢により垂れ下がるが、人工乳房はお椀型のまま、人工乳房の素材によっては健康保険が適用されないものもある、など


状況によっては自家組織と人工乳房を併用することもあり、医療技術も日々進化しているので、担当の形成外科医とよく相談してみましょう。


ヘルスケア情報サイト「ヘルスケア大学」

監修 女性医療クリニック・LUNAグループ 小関淳 より引用

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