高齢者を中心に年々増加傾向にあるスタンフォードA型急性大動脈解離は、診断が遅れれば24時間以内に50%が死亡し、1週間で90%が死亡する極めて重篤な疾患です。一方で、本疾患に対する緊急手術成績も死亡率は未だに9~30%と非常に高いのが現状です。日本における本手術の平均時間は400分(約6時間以上)で体外循環時間も200分(約3時間以上)と極めて長時間におよび、この過大な手術侵襲が問題となり、術後の脳障害や腎不全、呼吸不全などを合併し、長期入院を要することもあります。当科では軽度低体温循環停止法と急速復温法を用いるLess Invasive Quick Replacement (LIQR)という新しい手術を考案し、スタンフォードA型急性解離の緊急手術の低侵襲化に成功しました。全世界では緊急手術の死亡率を20~30%とされていますが、日本胸部外科学会20011年統計では、日本における手術死亡率は約10%と比較的良好です。当科で行っているLIQRという新しい術式は、すでに過去6年間で140例の急性大動脈解離症例に行っており(年間約25例)、手術死亡率は2.7%と極めて良好です。平均手術時間は2時間20分であり、従来の平均手術時間を4時間も短縮することに成功しました。科長の秦医師はLIQRを80歳以上の17例に施行し、全例合併症なく救命した最新の手術法として米国胸部外科学会の承認をうけ、2008年夏に米国胸部外科学会誌に掲載されております。


またB型の解離性大動脈瘤や胸腹部大動脈瘤に対する外科治療は、脳神経合併症が多く心臓血管外科医が最もためらう大手術ですが、当院では積極的に外科手術に取り組んでおり、近接3年間で86例のB型解離性大動脈瘤手術を行い、80歳以上の高齢者における解離性大動脈瘤に対しても積極的に手術を行っています。さらに平成26年7月から新たに保険適応となったオープンステント内挿術など低侵襲手術を導入するとともに、当科で開発したLess Invasive Quick Open Stenting (LIQS:リックス)法は、患者さん向けの最先端医療動画サイト(AMPO TV http://www.ampo.tv/v/53cc723b81feb)に紹介されていますのでぜひ一度ご覧ください。A型B型大動脈解手術や胸部大動脈瘤手術とも、他大学病院と比較しても大動脈外科診療実績は非常に多く、その成績も良好です。

「急性大動脈解離, 解離性大動脈瘤」に関連する医師一覧

再検索

外来診察
外来診察のご案内

外来診察のご案内閉じる

    月曜-金曜 土曜日
新患 午前 8:00
-11:00
8:00
-11:00
午後 1:00
-3:00
午後休診
再来 午前 8:00
-11:30
8:00
-11:30
午後 予約診療
のみ
午後休診

お電話でのご予約

03-5577-3448