■乳がんの遺伝率は5~10%

家族に乳がん患者がいる人の中には、遺伝的に乳がんになりやすい体質を受け継いでいる場合があります。しかし、このような遺伝性乳がんの割合は、乳がん患者全体の5~10%しかなく、決して高いものではありません。逆にいうと、家族が乳がんであっても、必ずしも自分が乳がんになるとは限らないのです。

しかし、それを引き継いでいた場合、「50歳までに乳がんを発症する可能性は、遺伝性を持たない人の16~25倍」という報告もあります。そのため、血縁者に乳がん経験者がいる場合は、しこりの有無などを自分で確認するセルフチェックや、乳がん検診を積極的に行いましょう。そうすれば、万が一、乳がんを発症したとしても、早期発見・早期治療を行うことができます。

また、乳がんを発症した人の場合は、それが遺伝性乳がんか否かを知ることは、とても重要なことです。将来、再発のリスクがある、健康な側の乳房もがんになる可能性があるということを念頭におきながら、治療や検診に臨むことができます。たとえば、早期のがんで乳房を温存する手術法が適用される場合でも、再発のリスクをなくすために乳房全摘術を選択することもできるのです。


■遺伝性の乳がんを知る方法は?

では、どのようなときに遺伝性乳がんが疑われるのでしょうか。以下の項目にひとつでも当てはまるものがあれば、より精密な遺伝子の検査を行うこともあります。


・40歳以下の若年発症性乳がんの場合

・トリプルネガティブ性乳がん(エストロゲン受容体・プロゲステロン受容体・HER2の3つが腫瘍細胞に現れていない乳がんのことで、抗がん剤・ホルモン療法・分子標的薬の治療が難しい)

・両方の乳房にがんがある、または片側の乳房に複数の原発乳がんがある

・50歳以下で乳がんにかかった近親者(1~3等身まで)がいる

・上皮性卵巣がんにかかった近親者がいる

・乳がん、または膵癌(すいがん)にかかった近親者が2人以上いる

・乳がんと、以下の悪性疾患を併発する家族がいる(膵がん、前立腺がん、肉腫、副腎皮質がん、脳腫瘍、子宮内膜がん、白血病・リンパ腫、甲状腺がん、皮膚症状、大頭症、消化管の過誤腫、びまん性胃がん、卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がん、男性乳がん)


遺伝子検査は、血液を採取して行われます(健康保険適用外)。BRCA1・BRCA2の遺伝子のどちらかに異常がみつかった場合、遺伝性乳がんと遺伝性卵巣がんにかかる確率が高くなります。

だだし、遺伝子検査が陽性であっても、必ずしもがんを発症するわけではありません。また、遺伝子検査を受けるか受けないかは自由です。乳がんの遺伝率が高いときでも、必要以上に不安がったり、楽観視したりせず、担当医とよく相談しながら、現状としっかり向き合っていくことが大切です。


ヘルスケア情報サイト「ヘルスケア大学」

監修 女性医療クリニック・LUNAグループ 小関淳 より引用

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