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日・中・韓の歴史認識

中国や韓国などから度々、批判を浴びる歴史教科書や首相の靖国神社参拝問題。根底に第二次世界大戦に至る日本とアジアの近代史をどう認識するかの違いがあるからだが、本書は日中韓の歴史認識の違いの根拠を明かにしながら、歴史の共有とアジア人意識の醸成を試みた。

著者は中国、韓国各地で研究者や学生らと交流する中で、歴史認識のギャップを強く実感、本書をまとめた。各国の歴史認識にかかわる事件や諸問題を事実に基づいて集成。それぞれについて多くの論者や関係者の見解を紹介する形で、著者の見解を踏まえて問題の認識状況と判断を明かにした。事実の検証に当たっては各民族、国民、指導者の認識パターンを明確にし、特定のイデオロギーを代弁しないよう、中立的記述を心掛けた。複雑な各国の歴史認識の理解に有力な判断材料となりそう。著者の著作集(11)として刊行した。
書籍名 日・中・韓の歴史認識
著者名 法学部教授 浦野起央・著
月号 2002年夏季号 No.92
価格 5,250円(税別)
出版社情報 東京都千代田区西神田2-4-6、南窓社