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現代中小企業の存立構造と動態

著者は、生家が製材・木材販売業で、働く両親の生活と営業を見ながら育ち、その営為の中に多くの経営問題を感じていた。身近な課題として中小企業は「人間の顔」をした生きた研究の宝庫と言い切る。戦後の中小企業政策とその変遷を軸に、個別ではなく、総体として中小企業論を展開している。

第Ⅰ部から第Ⅴ部まで十九章の本論と全九篇の補論で構成。中小企業の問題性と発展性の「二重性」とのかかわりの中で、現実の中小企業の存立とその変化・動態がどのように展開されてきたのか、検討を加えている。「本質論・構造論」、「現状分析」、「政策論・経営論」の三つの視角から論述。最終章の補論三編はイギリス、アメリカ、中国の中小企業構造など、国際比較研究の素材を提供している。著者の提起する政策課題は重厚で、意欲的な専門書。

書籍名 現代中小企業の存立構造と動態
著者名 経済学部・大学院教授 福島久一・著
月号 2006年夏季号 No.108
価格 6,000円(税別)
出版社情報 東京都新宿区早稲田3-16-28、新評論