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裁判員のための刑法入門

平成二十一年五月二十一日以降に起訴された事件から、裁判員制度に基づいた刑事裁判が始まる。国民の中からくじで選ばれた六人の裁判員と、三人の裁判官が評議を重ねた上で出した結論により、被告人の量刑が決まるわけである。

本書は、裁判のしくみに始まり、裁判員に選ばれるまでの過程、そして、裁判員がどのような事件にかかわるのかを平易な言葉で解説するだけでなく、具体例や図表を用いてより深く理解できるよう工夫されている。また、裁判員裁判では取り扱わない残り九七パーセントの犯罪類型や身近な犯罪のありさま、さらに犯罪被害に遭ったときの対処法なども併せて紹介されている。

誰もがいつかかわってしまうかも知れない犯罪や裁判について、幅広い視野と鋭い視点で掘り下げられた裁判についてのバイブルともいうべき好著。

書籍名 裁判員のための刑法入門
著者名 法学部教授 船山泰範、平野節子・共著
月号 2008年夏季号 No.116
価格 2,200円(税別)
出版社情報 京都市山科区日ノ岡堤谷町1、ミネルヴァ書房