地方財政論
住民の多様な要望をいかに実現していくかという、地方自治体が本来果たすべき役割の経済的基盤となるのが地方財政。その自主財源の地方税も、地方公共団体間の税源の不均衡による財力の格差を国が調整するために設けられている地方交付税なども、国・地方財政の構造的危機により十分確保されておらず、地方財政危機は深刻化している。
本書は、こうした現実をふまえ地方財政の現状、問題点、改革の方向を検討し、住民が地域の主人公としてどのようにしたら地方財政を統制できるのか、などを明らかにしている。地方財政の役割、国との財政関係、予算、地方税、地方交付税交付金、地方債など地方財政の制度と特徴のほか、分権化、少子高齢化、過疎化、国際化といった新課題への対応策についても考察している。
地方財政に関心のある人や地域社会の発展を願う読者には格好の書だ。
書籍名 | 地方財政論 |
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著者名 | 日本大学経済学部教授 片桐昭泰 明海大学助教授 兼村高文 明治大学助教授 星野泉・編著 |
月号 | 2000年夏季号 No.84 |
価格 | 1,800円(税別) |
出版社情報 | 東京都新宿区下落合2-2-13、税務経理協会 |