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か行

大都会を生きる野鳥たち 都市鳥が語る ヒト・街・緑・水

本書は、1980年代半ばから90年代にかけてさまざまな機関誌や雑誌に執筆したものと主要日刊紙などに掲載した話をベースに新規の話をいくつか書き加えてまとめている。

著者はあとがきの中で次のように書いている。 都市環境は生物にとって生息に不適な環境。当時はそんな従来からの固定観念に支配され、その代表格の東京の街なかに野鳥が多いはずがないと思いこんでいた。また、いる鳥も悪環境でも生きていけるドバトやスズメ、カラスなどの「都市型鳥類」と呼ばれる種類がいやいや残っているのだと。ところが、街なかに生きる鳥たちの実態を冷静な目で見ていると、しかたなくすんでいるのではなく、好んで暮らしているような事実が次々と出てきた。 鋭い観察力で見つめる今回の内容は都市鳥類の各論の一部というべきだが、その生態や行動は興味深い。

書籍名 大都会を生きる野鳥たち 都市鳥が語る ヒト・街・緑・水
著者名 豊山高校教諭 川内 博・著
月号 1997年夏季号 No.72
価格 2,060円
出版社情報 東京都新宿区中町15、地人書館