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食品企業の発展と企業者活動

食品業界のソニーともホンダとも言われ、世界的規模で経営展開している日清食品。「日清食品における製品革新の歴史を中心として」という副題が付けられているように、本書は食品経済学を専攻する著者が中小企業からスタートし、優勝劣敗を繰り返しながら今日のような大企業に発展した同社の経営史にアプローチすることにより、経営発展への指針を模索している多くの食品企業に対して、企業者活動のケーススタディを示そうと試みた。

戦後、我が国で誕生した即席ラーメンは、そのパイオニア企業である日清食品とライバル企業が飽くなき製品開発、品質改良を追求した結果、現在では世界的な食品へと発展、普及した。本書は、このような食品を開発し、多国籍企業にまで成長した日清食品の製品革新の歴史と、そこに内在する企業者活動を通してのイノベーションの実態を明らかにしている。

書籍名 食品企業の発展と企業者活動
著者名 日本大学生物資源科学部助教授 木島実 ・著
月号 2000年冬季号 No.82
価格 2,800円(税別)
出版社情報 東京都新宿区神楽坂2-19、筑波書房