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水環境ウオッチング ―地球・人間そしてこれから―

急速な工業化、都市化に伴い世界の至るところで水環境の悪化と水資源の不足、枯渇をもたらし、将来の水環境と人類の生存に大きな不安を与えている。こうした背景を踏まえ本学では、総長指定研究の「地球型社会の総合研究」第Ⅳ期「地球と人間との調和」研究の「水環境と人間」(研究代表者・大津岩夫理工学部教授)プロジェクトでは理学、農学、工学、薬学の各分野から38人の研究者が集まって「人間に幸せをもたらす水環境のあるべき姿を探る」ことを目的に、平成8年度から10年度までの3年間研究を進めてきた。本書はその研究成果の中から特に興味深いと思われる内容を各分野から選び、一般市民向けにQ&A方式で分かりやすく記述した。

題名を「水環境ウオッチング」と名付けたように、各研究者が国内はもちろん中国や東南アジア各地に足を運んで実地調査したり、実験したりしているだけにリアルな内容になっている。調査地点の写真や分析結果の図解やグラフなどがふんだんにちりばめられており、水が持つ多くの顔、特に生活や河川、水道を通じての人間と水環境のかかわり、水の多様さ、それに関する科学者の認識がどこまで深まっているかなどを知ることができる。

書籍名 水環境ウオッチング ―地球・人間そしてこれから―
著者名 「水環境ウオッチング」編集委員会・編
月号 2000年秋季号 No.85
価格 1,600円(税別)
出版社情報 東京都千代田区三番町8-7、技報堂出版