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和泉式部伝説とその古跡(中巻=京都・山陰・九州編、下巻=山陽・紀勢・陸奥編)

平安中期の代表的女流歌人である和泉式部。恋と苦悩の心情を吐露した恋愛歌人として名高い。和泉守橘道貞との結婚と離婚、為尊親王・敦道親王兄弟との恋と死別、父雅致からの勘当、上東門院への宮仕え、藤原保昌との再婚など波乱に満ちた人生を送った。

著者は、この数奇に富んだ女性の伝説とその古跡について、文献調査と実地調査。広い視点から各地の伝説の意義を再吟味し、他の地域との関係、伝播者の諸相を明確にし、それを享受した人々の心象を考察し、現代における意義を探っている。

平成4年8月に刊行した上巻(丹後・丹波編)に続く出版で、休みを利用して全国各地に足を運び、約15年間かけてまとめ上げた大作だ。各巻には主に著者が撮影した古跡、神社、石塔などのカラーやモノクロ写真、地図がちりばめられている。

書籍名 和泉式部伝説とその古跡(中巻=京都・山陰・九州編、下巻=山陽・紀勢・陸奥編)
著者名 日本大学高校教諭 西條静夫・著
月号 1999年秋季号 No.81
価格 中巻11,429円・下巻14,286円、いずれも税別
出版社情報 東京都文京区目白台2-13-2、近代文芸社